老親の介護で、

何度か救急車に乗った。


介護施設というのはここだけの話だが

タクシーを呼ぶように救急車を呼べるのである


もちろん、施設の提携医療機関の先生が

受け入れ先を手配したうえで呼ぶのだ


danekoは、どこへ行くのだろう

ヘンな病院だったら嫌だな。。。


と思いながら待っていると

救急車は来た

というより、救急隊員の人が3人、部屋に来た


名前や住所はフロントから聞いて知っており、

てみじかにdanekoの症状を聞いてきた


・二日前からお腹がいたいこと

・痛みはだんだん下に降りてきていていること

・ここ何日か便秘気味であること

・ホテルのトイレが合わずに苦労していること


を告げると、

どうやら救急隊員の中で一番えらそうな初老の男性は

danekoが重症の便秘だと思ったようである


で、市内に家族はいないかというではないか


IT担当大臣は居るには居るのだが、

まだクルマも持ってないし

だいいち入学後でめっちゃ忙しいのだ


danekoは誰も知り合いはいないと告げた


幸いその日、同居人と合流することになっていたので

夫が午後には来ると言ったら

救急隊員の人はホッとした声になった


ホテルのエレベータにあの簡易ベッドみたいなストレッチャーが乗らないらしく

救急隊員の3名でdanekoをビニール担架で運ぶようだ


この2日ほどはなんにも食べてないけど、

重かったらゴメンナサイ


いやしかし、百キロ級の大男よりマシよ


ところがどっこい、

お腹が痛くて担架に滑り込めないゾ


今や寝返りもできず、

自分で身動きも取れない

救急隊員の人が3人がかりで

「よっこらしょ」とのせてくれる始末


便秘で、こんなになるのかなあ

ホント情けないっす


その一番偉い隊員の人は、

danekoの荷物にも気配りしてくれて

とりあえず必要な物を持ってもらい


エレベータに乗って13階から降りていく

朝の忙しい時間帯に入りかけているので、

途中何回かエレベータは停まってドアが開く


そのたびに隊員の人がお断りをして

ドアを閉める。


やっと1階に到着。

danekoのカラダはロビーを横切り、

救急車の中へと消えた。。