翌朝。。。

夢のようにお腹イタが去っているかとおもいきや

薬が切れれば元のもくあみ


あまり変わっていないようで泣きたくなる


同居人が

レイトチェックアウトをして休んでいろと言ってきた

自分はなにか買い物にでも行くのだろうか

猜疑心が強くなっているdanekoであった

(でも当たっていた)


今日は夕方までに福岡に戻らなければ

鮨屋Gの予約が・・・


などと同居人に言えないdaneko、

お腹イタも手伝ってその提案を受け入れる


ああもう、このホテルに治るまでいたい

なんて言ったら、

いつまでステイしなくちゃならないんだろう?


。。ホテル側も迷惑であろう


しかし、午後2時までなら30%増しという

レイトチェックアウトの料金は

部屋代の半分よりも高かったのだ


ええ〜


ドア越しにおねーちゃんが言う

9千・・幾らでございますが

よろしいでしょうか?


と確認している

同居人はあまり考えず

ハイ、ハイ、と言っている


うげー30%じゃゃないゾ!


元気な時のdanekoなら

フロントに電話して抗議したはずだが

残念無念


お腹に力が入らないから

同居人とおねーちゃんのやりとりを

聞いているのみだった。。。


午後2時なんてすぐにやってきて

danekoは痛み止めを飲んで部屋を出た


大分駅コンコースと直結している

ホテル専用エントランスを出ると

やっぱりエビのようにお腹を折って歩く


カッコ悪いが仕方がない


そしたら

声をかけてきた人がいた


「あの、あなたどこか悪いんじゃないですか?」


見れば身なりの良い40〜50代くらいの女性2人組

なんだなんだ

danekoに救世主がやってきたのだろうか


「ハイハイ。どこか悪いんですよ、この人」

と同居人が代わりに答えた


キレイな方の女性が切り出す


「私達、手をかざして痛みを取れるんです

それが私たちにとっての使命なんですよ

ちょっとやらせてみてもらえませんか?」


わわ〜 こんなのか〜!

とんだ救世主であった


エビ歩きの女に手かざしの女がふたり寄り

ウルトラビームみたいにエネルギーを受けるのか


想像しただけでdanekoは恥ずかしくなった


あ、いえ、電車の時間がありまして

ご心配ありがとうございます


と慌てて返事をすると

同居人もそうそうとうなずいた

あまり頼りにならない用心棒である


あ〜あ、ビョーキだと変なのが寄ってくるなあ

ハ〜、ビョーキやだ、ビョーキやだ


と口の中でブツブツ言いながら

博多行きの特急ホームへと歩き出す

もちろん

ホームは遠かった。。。