2日間
ちょっと無理して仕事をしたが
その分同居人とたっぷりご飯を食べ
danekoは元気を取り戻しつつあった
お腹イタとゲーリーはまだ続くが
最盛期の7〜8割には減ったのじゃないか
福岡へ戻って次の日
やっぱり神業氏のところに行ってしまう
医療行為はないのであるが
血流改善を促す独特の施術は
確実にカラダを良くしている実感があった
ドアを開けると
「danekoさん、今日は蕎麦ですよ」
とさっそく蕎麦を食べさせられる
生のニラがとんでもなくたくさん入っている
彼の持論では
生のニラが一番腸内善玉菌の餌になるのだと
蕎麦よりニラが大事なのだという
danekoにはなぜか、ニラ蕎麦は美味しかった
ニラは5ミリ位に切られていたから
食べやすかったせいもあるし
蕎麦はその場でたっぷりとつゆを掛けてくれる
でも、食べるとさっそく
お腹がグルグルキュルキュルいいだす
腸内善玉菌が増えていくところを夢想し
リクライニングチェアに横になる
「今日はいつものdanekoさんに戻っとります」
あれ、そう?
「ええ、前回とはえらい違いです」
danekoの左腕をさすりながら神業氏は続ける
「実際、前回は困りましたよ。
この腕も今日は筋肉が付いているけれど
前回はもう、触ったらポキっといきそうで
筋肉がゴソッと落ちてしまっとった」
う〜ん、そうだったのか
前回danekoは、
施術も3回目でだいぶいいかと思っていたのに
「いやいや、それに
やってもやってもカラダが温まらん
冷たいままでもちろん血流は悪い
往生しましたなあ〜」
そうか、そうだったのか
「もうこんなふうに喋れるようになって
いつものdanekoさんですわ」
あれ? 私しゃべってなかったですか?
「やあ、そりゃあもう
全然おしゃべりなんかせんかったとですよ
これまでは、ぐったりして」
たしかにお腹が痛かったからなあ・・
と神業氏は、グイグイと背中を押してくる
い、イタタタた!!
「ほら、もうそんなに元気が出てる」
いえ、今日は特別痛いんですけど・・
「これまでは、
さする程度しかできんかったとです
今までが弱かっただけでこれが普通です」
いやいやいや、特別痛いんですけど・・
「元気が出た証拠ですよ
今日はふつうにできそうです」
と涼しい顔をして彼は言うのだが
danekoの痛みはものすごかった
ぐえ〜イタタタた!
痛い、痛い、もういいです
と叫ぶたびに
「お〜元気が出た出た」
と言われながら、手加減は全く無い
danekoはふと、
今回なぜ精神が弱ったのか
なぜ病気になったのか
神業氏に聞いてみたいと思った