実際

danekoが病気になるまで

そのあまりのスケジュールのハードさに

「倒れないでね」

「無理しないでね」

と、何十人もの方から言われていた


いま振り返って

もしたとえば昨年後半くらいに戻ったとして


danekoは移動のスケジュールを自分なりに

加減して組み替えられるだろうか?


こんなに移動ばかりしていたら倒れてしまうよと


いやいや

老人介護とはそんな自分の都合とは無関係に

老親の具合そして病院や介護施設の都合で


danekoがどこにいようとも

ニュージーランドだろうと

九州だろうと


いつでも東海の街に呼び寄せるというもの

だからたぶん わかっていたとしても

danekoは動かずにいられなかったと思う


病院に来るのが家族の努め


そんな不文律に振り回され

やっぱり同じように倒れるまでやっただろうと


それが親を預かってもらっているものの

ふだん面倒をみれない家族の

引け目であったように思う


腹膜炎はこじらせると死ぬこともある

けっこう怖いビョーキなのだけど

たとえdanekoが死んだとしても


病院も介護施設も

なんの責任もとってはくれない

まあ当然


最後の退院日程を決めるとき

danekoは初めてそれに気づき

初めて自分の都合を入れて

無理やり退院を3週間伸ばしたところ


病院と、部屋を用意していた介護施設の

ものすごい抵抗に合った

それはそれは、すごいものであった


自分勝手 わがまま 自己中心


てなことを看護師さんや

ケアマネージャさんからガンガン言われ

さすがにとても辛い状況に立たされた


自分たちに都合の悪いことをする

患者の自分勝手な家族には

極めて日本的な制裁が来るんだなと

ちょっと感心した


でも、そのもともとの退院日というのは

2者がdaneko抜きで勝手に

決めたものだったのだけど・・


このように、

家族の健康や都合は二の次なのが

いま現在の介護というものだ


この時、親は家族が看るものだと

介護施設なんぞに預けるなと


それまではフレンドリーだった

ケアマネージャさんから言われ


じゃあ介護保険って何?

うちの親の保険で儲けているアンタたちって何?

と心のなかで思ったのも事実


本当に介護保険の仕組みには

たくさんの矛盾や

どうしようもない欠陥があって

それが父親の死期を早めたのは間違いない


まあ、厚生労働省にとっては

病気の老人なんぞ

早く死んでくれたほうがいいのだろうが・・・


いまは、

老後は同居人と

ニュージーランドの介護にお世話になろうかなと

真剣に考えたりしている


若い人たちに負担ばかりかかって

日本は、ちょっと難しい。。。