できればひっそりと

自分だけで治したかったお腹の痛み

でもたぶん、それももう無理そう。。。


danekoは部屋の電話の受話器を取った


じーこ、じーこ


(なんて音、しないんだけど。

ただのボタン電話である)


「おはようございます〜♪」


とさわやかな第一声に

danekoは自分がミジメになった


だ:あの〜、

お腹がずっと痛いんです。ふつかくらい・・


「どのような痛みでしょうか?

お薬をお持ちいたしましょうか?」


だ:あの〜、どんな薬があるんですか?


「正露丸などございますが・・」


正露丸、便秘に効くんだっけ?

正露丸ねえ。。

そういうレベルじゃないしなあ、もう。。。


と、danekoが答えを困っていると、


「病院を探しましょうか?

土曜日ですが、開いているところもあるかと」


と、さわやかな声は心配そうな声になって言った


病院・・知らない土地の知らない病院・・


でももう、仕方ないゾ

このお腹の痛みをどうにかしなきゃ


あの〜、病院、お願いします。


電話を切って待っていたがはて、

病院て、danekoが自分で行くんだろうか?

着替えもできないほど痛いのに。。


と、不安ながらエビ寝をしていると

テーブル上の電話が鳴った。


と、取れない(泣)痛くて


電話のコールは5〜6回でやんだ


フロントの人はやばいと思っているだろう

部屋で死んでいるとか?


しばらくして、人がやってきた

ドアを叩く音がする

「danekoさま、danekoさま」


ハイハイ、生きてますよ


入っていいと告げると、

さわやかな声の主(男性)のようだ


しかしエビ寝の宿泊客からは見えない

そのエビ寝は、もう息も荒く

「痛い、痛い」

を繰り返していた。


一晩苦しんだから、髪の毛もひどく乱れていただろう


「救急車をお手配いたします」


danekoはこれで救われたかも・・と思った