「とにかく、炎症数値が高すぎる

それに血液中の脱水もひどい

これではお家へは帰せませんね。

とりあえずこれから点滴しましょう」


と、優男医師にしては

強い決意を示され

血液中の脱水と聞いては

danekoも断ることができなかった


車いすで処置室に移動する

もう逃げられないゾ

友人Kも心配そうに付き添ってくれる

処置室は殺風景な部屋である

こんな超豪華病院にも

殺風景な部屋があったのだ


入口近くのベッドへと言われたが、

そこはなんとなく薄暗く

オーバーに言うならば

死のにおいのようなものが漂っていた


danekoが他のベッドでもいいかと聞くと

親切な看護師は処置室のスタッフに聞き

「どこでもお好きなところでいいですよ~」

と言ってくれる

やった♪


ここには看守サマなどいないのであろう

danekoが仰向けになれないと聞き

看護師はリクライニングベッドへ案内してくれた

いたれりつくせり

さてしかし、

そこから点滴針を入れるのにまた一苦労


またもやすったもんだした挙句

右肘内側という

あまり良くない場所になってしまった


だから入院なんて嫌なのだ

入りにくい点滴針を毎日刺されて

そのうち何回かは失敗して液が漏れ

(血管が細いとなりやすいのか・・)

数日後には針の跡だらけってね


父親と同じ体質を持つらしいdaneko

いまさらながら病院や入院向きでないことに気づく

いかんなあ。。。


点滴が入っていると

トイレも行きにくいゾ

上げ下ろしが・・大変ではないか笑


入院中ずっとこれじゃあたまらない

いまやdanekoはトイレの女王

トイレにいくことだけが仕事なのに


いちいち点滴中の右肘をかばいながらじゃ

さらにローパフォーマンスよ。。。


と、ふうふう言いながら寝ていたら

喉が渇いてきた

枕元のコールボタンを押すと

「ハ~イ、行きます」

と近くから声がする

これは安心である


しかし、水を飲みたいというdanekoに

看護師は担当医に聞いてくるという

はあ? 水よ水


そんな、

なんちゃらスムージーが飲みたいとか

スポドリ飲みたいと言ってるわけじゃないのに

といぶかっていると、


看護師は戻ってきて

「先生が、いま点滴中なので

喉の渇きはいずれなくなってくるとのことです」


そ、水はおあずけ

ならば、お腹イタはどうだと

あの~、じゃあ痛み止めを・・

と振ってみたところ


看護師はまた優男医師に聞くという

返事は

「点滴で痛み止めは入れましょう」

とのことだった

これは即お断り

点滴の種類を増やせば

細い血管に余分な圧ががかかりそう

父親がいつも

血管から漏れて腫れていたのを見ていた
daneko

ありゃたまらんと断る


それに、痛み止めくらい

口から飲めばいいではないか


そういうと

「経口からいまは入れずに様子を見たいそうです」

なんぞとわけわからないことを言う

そんなこんな、

ああだこうだと言ってるうちに

優男医師本人がやってきた・・・