優男医師は

danekoにいろいろなことをたずねる

が、趣旨としては どうしても

入院しろということであるらしい


どうやらdanekoの入院は本決まり

人生終ったな。。


だ:あの〜先生、お願いです

家に一旦帰りたいんです

で、荷物まとめてこないと


入院といっても何もかも揃っているわけじゃなく

やっぱ準備が必要でしょう?


というと

優男はすぐにウンとは言わない


だ:あの〜それに、

暖房付けっぱなしで来ちゃったんです

すぐに戻るつもりでしたから


とこれはウソではない

4月になっても薄ら寒く

ビョーキのdanekoは寒かったので

家のセラミックヒータを点けっぱなしにしていた


「そこのお友達に代わりに行ってもらっては

どうですか?」


と振られると気の良い友人Kは


「ハイハイ、私行きます」

と明るく言いかけたのをdanekoはさえぎり


だ:友人に部屋の鍵を渡すくらいはできますが

総合エントランスの暗証番号があります

外部の人間には教えないことになっているのです


ま、

最近のセキュリティ強化マンションでは当然のこと

優男医師も

「う〜ん」と唸ってしまった


「しかし、そうなると午後6路を過ぎますね

僕は交代勤務でいなくなります」


そっか

優男医師が去り

ヘンな担当が現れたらそれこそ困る


danekoも「う〜ん」と考えていると

枕元で

入院説明が始まった


優男医師はいったん席を外す

入院期間は約2週間

この超豪華病院は有料の個室しかなく


全額負担の場合の入院費は

一日3万円前後という

2週間なら50万円コースである


danekoのなけなしのおカネを

こんなことに使った挙句

毎日点滴、投薬


水も好きに飲めなかったりするゾ

おまけに余分な検査のオーダーが出たりして


danekoは不幸な自分を責めた

他の誰のせいでもない

今回のことは全て自分の身に起きたこと。。。


あとは印鑑を持ってこいだの

保証金20万もしくはクレカを提示しろだの


これまた親切な入院受付の女性のいうことを

他人事のように聞きながら


困ったなあ、困ったなあ

と悩むエビ寝のdanekoであった。。