とうとうこの日がやってきた

朝また、ありがたく友人K のクルマに乗り込む

が、今日はやさ男医師との一騎打ちだ


・誤診

・誤診からくる投薬の間違い

・余分な検査オーダー


客観的に見てこれだけでもひどいが、


・クラミジアと決めつけられ

・大腸カメラもやられそうになり

・同居人には素行を疑われ


danekoの人生

いまやひどいことになっているゾ


danekoが総合受付に予約票を出すと

本日の番号が書かれたクリアファイルを渡され

消化器内科へ行ってくださいと言われる


今日も車いすを引いてもらってご出勤だ

診察室には歩いて入室するけど

なにせ広い病院だからビョーキの腹にはこたえるのだ


消化器内科の豪華待合室に着くと

親切な看護師がさっそく寄ってきた


「danekoさ〜ん

今日は○○先生は内視鏡室なんですよ

そちらで診察しますので今からお連れしますね」


というではないか

danekoはカラダを硬くした


あの〜、大腸カメラはしませんけど


きっぱりと告げたつもりだった

親切な看護師は


「あら〜、大腸カメラはしないんですよ

ただ診察はあちらで今日は行いますので

先生の検査の合間にしますので、ごめんなさいね」


と、いうではないか

まさかこの親切な看護師


danekoをとりあえず内視鏡室に連れて行って

むりやりカメラ入れるつもりじゃなかろうな?


などと猜疑心でいっぱいになったが

どうもそんなワナでもなさそうだった


ふう。。ちょっと拍子抜け

一昨日とは何かが違う、ゆるい空気を感じた


内視鏡室というのは、奥に

たくさんの部屋(個室)がある


待合室は、一人用ソファの前に

木のテーブルが1つずつ設置され

いままさにカメラをしようという人たちが

スイマグ(下剤)かなんかを飲んでいる


なんでも下剤を飲んで

トイレに4〜5回行かなければいけないらしい


皆つらそうな顔をしている

そしてときどき、お腹を押さえ

トイレにいくのであった

(まあdanekoも似たようなものだ)


そして何回目かのトイレで便をチェックされ

あと一回とかあと二回とか

看護師さんが患者さんに伝えていた


そのあと晴れて内視鏡室に案内されるのだ


うわ〜やっぱこれ、やだわ


と思いつつ、待合室にいると

下剤を飲まないdanekoはアウェーだ


何コイツ、何しに来てんのよ


という視線を感じる

この場所の妙な共同体意識から

danekoは外れてしまっているのである


まあまあ、いいじゃないのと

昨晩の、というか今朝の地震の被害を

テレビでじ〜っと見ていると

(家にテレビ無いので)

名前を呼ばれた


この部屋はモニターなど無いので

名前で呼ぶのである


なるべくさっと車いすから立ち上がり

診察室だと示された部屋に向かう


ドアを開けると

やさ男医師がニコニコしながら座っていた

ありゃりゃ?


臨戦態勢だったdanekoは拍子抜け


優男医師: いかがですか

だねこ: そんなに変わりはありません


まさか天然の抗生物質を飲んでしのいでいることなど言わない


優: 実は、あれから検査をしまして


と、優男医師は一枚の紙をモニターに照らし出した

そこには


クラミジア (ー)
なんちゃら (ー)

と書いてあった

なんちゃらの方は、danekoの知らない単語だった


優: 骨盤内腹膜炎ではないということになりました


ほ、ほ、ほら見ろ〜!!!

だから性病なんかじゃないって言ったのに!


danekoのえん罪が晴れた瞬間であった(涙)