友人K も戻ってきて

時間のかかる会計を待っていると

さっきの女医が息せき切って

danekoのところにやってきた


なんだなんだ

danekoはもう用事ないよ。。

と目を丸くしていたら


女:danekoさん (ハアハア・・)

いま○○医師に確認しましたら

錠剤を出すようにとのことでした(ハアハア・・)


だ:はあ・・


女医が焦っているのは

会計に掛かる前に処方を入れたいのであろう

めっちゃシステム化された病院だから


「あ〜ちょっと待って。

何々さん、錠剤G追加ね」

なんて看護師に伝え

カルテを書き換えればいいってもんじゃないのだ


全ては厳重にパソコン管理されている

一度終った診察記録はロックされ

メインのサーバーにつながるのであろう

薬の処方をし直すにはロック解除をしなければならいと

昨日処置室でもめていたのを聞いていたのだ


が、そのために消化器内科から

全力疾走しなければならないとは

超豪華病院の医者もなかなか

体育会系なのかもしれない


それに

シロップGを拒否したdanekoに

抗生物質を何も処方せず

手ぶらで帰そうとしたのだ


きっと優男医師に怒られたのだろう

さっきまでの不敵な態度は消え

いまは錠剤Gの処方を懇願モードであった


ま、ここで固辞するのも大人げない

大人しく、錠剤をもらってあげよう

とdanekoは思った


研修医?イジメなどしてもしょうがない


だ:いいですよ。


とdanekoが普通の声でいうと

女医は心底嬉しそうであった

拒否られるかもと思ってたのかな

まあ、お金払いたくなければ断るけどね♪


が、それからというもの

会計エリアでお腹が痛くなるほど待った

小一時間かかったろうか


友人K も次の用事があるのだ

danekoにばかり付きあわせては悪い


ジリジリと待っていると

やっと番号がモニターに出た

友人K は駐車場に行っていてもらう


そこで会計に並ぶも

前の人がなかなか終わらず

danekoはお腹イタで座り込んでしまった


しかしこのような超豪華病院

患者は誰も、声をかけてきたりしない

皆しね〜っと見て見ぬふりである

ま、それはいいとして


会計スタッフが気づかないのが腹が立った

呼んでおきながら並ばせるなんて


しかもこの病院

やたらと書類が多いらしく

会計の人たちはたくさんの内部書類に判を押し

ピリピリと切り取ってみたり

会計処理以外の

煩雑な事務処理にてんてこ舞いなのだ


高度にシステム化された超豪華病院は

早くもシステム疲労だろうか

こりゃ会計クレームの嵐だよ、きっと


と、danekoが座り込んでいるのを見

ひとりの会計スタッフが椅子に座らせてくれた

もう〜最初から椅子の方に案内してよ

ビョーニンなんだから


とdanekoはヒイヒイ言いながら

(痛み止めが切れてきたのであろう)

またアメックスで会計を済ませた


今日は6千幾らである

昨日よりはだいぶいいが

残念ながら内容が不毛すぎる


が、仕方ない

最後に、なぜ今日は会計が遅かったのかと聞くと

会計係は調べてくれた


「申し訳ありません

☓☓先生がコンピュータをロックせず

ずっとそのままだったようです」

と謝ってきた。


くそ〜研修医か!

最後まで無駄な時間を取られたゾ。


全く今日は受難の日である


もう薬は受け取らず

玄関の車止めにつけてくれた

友人K のクルマに乗り込んだ


あんな錠剤、要るもんか

とりあえずお金は払ったんだし義務終了

どうせゲーリーの元よ

中身はしょせんシロップと一緒なんだし


と、danekoの腹膜炎治療は

暗礁に乗り上げていったのだった(泣)