静岡から帰って翌日・・

danekoは朝からずっとアタマが痛く


お腹イタに加えてアタマ痛で

全く食欲も失せていた


昨日はお昼にすごいご馳走が出たので

そのほとんどを弟に食べさせた


奴はダボハゼのように

その殆どを食べ込み

まるで20代のような食欲を見せていた


(コイツも長くないかもしれない・・)


聞けば、きちっとした職場なのに

検診を全くしていないという


自分の意思でしないことに決めているらしい

なんでも病気が見つかると面倒だからだそうだ


やれやれ・・

未だに独り身だからこれでもいいようなものだが

danekoの次の介護はコイツではなかろうか。。


などと一抹の不安が頭をよぎった


で、昨日の夜からdanekoはほとんど食べていなかった

自分としては

昼にけっこう食いだめしたからいいと思っていたのだ


それでも疲れが取れないのか、

アタマが鈍く痛い


じーこ、じーこ

danekoは神業マッサージ師の番号をプッシュ


今日は午後2時から見てくれるという

よ、よかった。。。


クルマを運転していても、頭が痛い

また45分位で到着し

ふらふらとdanekoはドアを開けた


「danekoさん、お昼まだでしょう?」


え?なぜ知っているのだ


「まだだろうと思って、待ってたんですよ」

と、神業氏は焼きうどんを出してきた


肉も魚もないけれど炒め野菜がたくさん

鰹節が掛かっていて

うどんは腰のある細めの麺であった


danekoはそのベジタリアン・焼きうどんを

神業氏と向い合って食べる


もちろん、そんなには食べれないけれど

野菜を食べたという実感があった


「とにかく食べんとダメです

食べたくない自我と闘わんと」


今日はアタマが痛いというdanekoに

彼はまた独特のアドバイス


食べたくない自我ねえ。。


そして頭皮をほぐすことから

この日は始まった


い、イタい。。

そう、神業氏の施術はイタいのが特徴

気持よくて寝てしまうようなマッサージとは違う


悪いところは特に痛く

時に耐えられないほど痛い。。


それなのに、

終ったあとはなぜかすっきりとし

翌日、翌々日の体調はぜんぜん違うのだ


痛いのは嫌いなdanekoだったが

こういう前向きな痛みならばがんばれる

できるだけ我慢して痛みに耐え


「ハイ、つまりが取れました」

と言われるまでなすがままになっているのだ

神業氏のお客は皆、そうであろう


看板もホームページも何もないから

お客さんは口コミだけの紹介制

しかも場所は福岡市のけっこうな郊外で

寄り付きの良い所ではない


それでもdanekoはここ1年あまり

神業氏の施術によってなんとか健康を保っていたのだ


今回も3月末に帰国してすぐに行きたかったのだが

病院からの呼び出しと父の容態の急変

(本来は4月初めに退院予定であった)


エイプリルフールに父も亡くなって

殺人的なスケジュールの中、


danekoは結局2ヶ月近くも

神業氏のところに来れずにいたのだ


で、この日、カラダはほぐれたが

頭痛はいつまでも残った


神業氏は、いろんなアプローチをする

肩の裏側や首の後ろをさすりながら

血流の悪い部分を探し当て

詰まりを取っていくのだ


とうとう頭痛が99%消えた時

danekoはとても嬉しかった

しかし、いつもよりもずっと時間がかかった


後で聞いたのだが

この日がdanekoの一番悪い日だったそうだ


顔色も雰囲気も、そして血流も。。

静岡行きのあと

病魔は復活していたのだ


どん底。。


そして神業氏は

danekoに水分をまめに取るよう繰り返した

再び脱水も起こしていたらしかった。。。